糖尿病・代謝内科

診療科・部門

糖尿病・代謝内科

目次

概要

当科は、常勤医師4人(糖尿病専門医4人、内分泌内科専門医3人)、糖尿病・内分泌内科研修医1人(2022年6月現在)で運営しており、日本糖尿病学会認定教育施設及び日本内分泌学会認定教育施設です。豊見城中央病院の生活習慣病センターと連携して、地域の糖尿病及び内分泌疾患の診断と治療を行い、教育機関として、研修医の育成にも尽力しております。

主業務は、当院他科(循環器内科、呼吸器内科、膠原病内科の内科系と心臓血管外科、一般外科、整形外科などの外科系)疾患の患者さんで糖尿病または内分泌疾患を合併している方を当科外来で併診することです。上記他科疾患を認めず、糖尿病・内分泌疾患が主である場合は、豊見城中央病院がその業務を主に担っています。

また上記他科入院中に糖尿病や内分泌疾患が併存した場合に、その診断・治療を併診して行います。

治療

糖尿病について

糖尿病とは、インスリンの分泌不全とインスリン作用不足により慢性的に高血糖が持続する病気です。

その治療目標は「健康人と変わらないQOL(生活の質)を保ち、健康人と変わらない寿命を全うすること」です。その目標を達成するためには、糖尿病の合併症(細小血管障害(神経障害、腎障害、網膜症)と大血管障害(脳梗塞、心筋梗塞など))を予防することが必要です。また、糖尿病に合併することが多い高血圧症、脂質異常症、肥満症の治療も必要となります。禁煙、禁酒に努めていただきたいものです。良好な血糖コントロールを維持するためには、食事療法と運動療法が第一に必要となります。それでも血糖コントロール目標が達成困難な場合は、内服薬、インスリン治療が必要となることがあります。良好な血糖コントロールを維持すれば、上記合併症だけでなく認知症やがん発症リスクを抑制することが可能であることも明らかになっています。

2型糖尿病患者さんへ

治療は食事療法と運動療法が基本となります。当院には栄養士と運動療養士がおり、協力体制も整っています。上記治療で十分な血糖コントロールができない場合は、内服治療、インスリン治療が必要となります。医師、看護師、薬剤師、心理士も十分な医療体制を整え、治療が難渋する患者さんについては、各職種を交えたカンファレンスを行っています。

1型糖尿病患者さんへ

1型糖尿病は2型糖尿病と異なり、インスリン分泌能が絶対的に不足しているため、治療の基本はインスリン療法になります。食事内容や身体活動量により血糖値が変動するため、その時々の状態に患者さんご自身で対応できるようにインスリン投与量の調整ができるようになることが必要です。医師、看護師、栄養士、運動療法士が協力して、患者さんと一緒に考えていき、患者さんご自身が自己判断、自己管理できるようになることが目標です。

内分泌(ホルモン)疾患について

ヒトは約100種類のホルモンがあり、どのホルモンも少しの量で効果を発揮します。ホルモンが必要な時期に必要な量が作られることにより、体内のバランス(恒常性)が保たれており、ホルモン量が多すぎたり少なすぎたりすると、さまざまな病気が引き起こされます。

ホルモン量の過剰・不足が影響する疾患を内分泌疾患といい、代表的なものには甲状腺亢進症(主にバセドウ病)・低下症(主に橋本病)があります。そのほか下垂体、副甲状腺、副腎などホルモンを分泌する組織の異常(亢進症または低下症)があり、これらの異常があるとさまざまな症状が現れます。暑がり、寒がり、全身倦怠感、体重減少、顔貌の変化、中心性肥満、薬剤抵抗性(降圧剤が効きにくい)の高血圧などがあれば内分泌疾患が隠れている可能性があるかもしれません。ご相談ください。

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