スペシャリスト紹介

診療科・部門

スペシャリスト紹介

当院ではさまざまな分野の認定看護師、特定看護師が活躍しています。

感染管理認定看護師

「チームで院内・地域・社会をつなぐ」

昨今、問題となっている薬剤耐性菌やインフルエンザなどの感染症の原因となる病原性微生物は私たちの身近に存在します。特に入院患者さんが原疾患となる感染症を発症した場合、患者さんの入院日数の延長や病状悪化、死亡リスクの上昇など多くの悪影響を及ぼすため、医師や薬剤師、臨床検査技師などの多職種と協力してICT(Infection Control Team感染対策チーム) を中心に感染制御に取り組んでいます。

院内職員だけではなく当院を利用する患者さんはもちろんのこと、日常生活を送る上で多くの人が感染予防を実践できるように、近隣の医療施設と感染制御に関する情報共有を行う事で連携し、地域全体の感染制御の向上を目指します。

精神科看護認定看護師

「こころの支えを必要とする方へ、
より良い治療環境と生活支援」

体の病気や慣れない入院環境により精神症状(せん妄・抑うつ・不眠・依存症)など「こころ」に不調をきたすことで十分な治療が受けられず、病気からの回復に時間がかかることがあります。このようなメンタルサポートが必要な場合に「こころのケア」で症状を緩和し、早期退院の推進を図ることが精神科認定看護師の主な役割です。院内教育では、医療従事者も患者さんにとっての環境要因のひとつであることを啓発し、地域生活で生きづらさを抱える方の医療環境を整えていくことに取り組んでいます。

精神科認定看護師としてさまざまな悩みを抱える患者さんが「自分らしさ、夢や希望、自信」を取り戻し、こころの健康の回復と社会復帰への促進を目指した看護活動を行っていきます。

救急看護認定看護師

「敬意を払い、常に最善を尽くす。
そのために学び続ける」

救急外来で看護師は何をすべきか、何ができるのか。その判断を瞬時に求められ、実践しなければ救命できない。そんな時、あなたならどうしますか。数年前の私には、その答えが曖昧でした。何のために自分がいるのか看護に何ができるのか。その存在意義を知りたくて、答えを探しだすために救急看護認定看護師の資格を取得しました。    

共に学んだ仲間と恩師に多くの刺激と感動をもらい、今は共に働く仲間と日々研鑽しています。いつの日か必ず、自分が実践する看護で患者さんやそのご家族、そして仲間を感動させたい。そんなアチコーコー(熱々)な想いを持ち、共に協働する仲間を待っています。

救急看護に何が求められるのか一緒に探求していきましょう!

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

「生活再構築の支えとなる看護を目指して」 

 脳卒中になると運動機能障害や高次脳機能障害などにより、患者さんの生活は一変します。急性期の脳卒中看護では病態の重篤化回避や合併症の予防が重要となりますが、その一方で患者さんの状態に応じて、口から食べることやトイレで排泄することの支援を早期から取り組むことにも力を入れています。少しでも自分でできる事を増やしていくことで、生活再構築に向けたリハビリテーションに対すチベーションにつながると考えています。

 また、豊見城中央病院やその他の回復期病院とも連携を行い、急性期-回復期-維持期と切れ目のない支援をつなげていけるように努力しています。

クリティカルケア認定看護師

「集中ケア認定看護師から
クリティカルケア認定看護師になりました」 

 さまざまな専門性がある認定看護師ですが、私の得意とする領域は重症患者管理です。

数年前から院内横断的な活動を開始し、人工呼吸器の管理・離脱等の実践、重症度の高い患者さんのケアアドバイス、医療デバイスの使用法の説明等を主業務としています。専門チームの一員として、呼吸サポート(RST)、急変前対応(RRT)、院内CPA等の場面を通じて、全病棟・多職種のスタッフの方々と協働実践させていただいています。その他にも、看護研究支援や勉強会開催等を行っています。

何かお困りの事、ご相談がございましたら、お気軽にお声かけください。

認知症看護認定看護師

「安心して治療を受けられるよう支援します」 

 2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われる超高齢社会の中、急性期病院でも認知症のある方が多く入院し、身体症状の悪化や、入院・治療・ケアといった非日常的の体験によって混乱や不安が生じて、認知症の症状が悪化することがあります。

そのため、患者さんがどのような体験をし、何に困っているのか、どのように関われば安心して入院生活を送り必要な治療を受けられるのかを考え、環境調整を含めたケアを提供したいと考えています。

 また、医師・看護師・精神保健福祉士・薬剤師・公認心理師といった多職種で構成された認知症サポートチームも、認知症の方とそのご家族、病棟スタッフを支援していきます。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

「患者さんのQOL向上を目指し、
食べる楽しみ喜びを支援します」

 摂食嚥下障害をきたす原因となる疾患は様々ですが、加齢も嚥下機能低下の要因の一つでもあります。高齢化の進行と共に摂食嚥下障害が大きな問題となっています。摂食嚥下障害看護認定看護師は摂食・嚥下機能の評価、口腔ケア方法、食事内容、食事摂取方法を判断し、誤嚥性肺炎、窒息、低栄養、脱水などの予防や改善を行います。また、口から食べることは栄養を取り入れるだけでなく、楽しみや喜びでもあり患者さんのQOLに大きく関わっています。一人でも多くの患者さんが少しでも、ながく安全に食べ続けられることを支援しています。

がん化学療法認定看護師

「患者さんの生活全体を守る看護を」 

 抗がん剤治療は日々進歩しておりその種類や組み合わせは増加し、外来通院で治療を続けることも可能になっています。がん化学療法認定看護師は抗がん剤治療が患者様とそのご家族にとって「安全」「安楽」「確実」に行えるように、副作用症状の緩和や治療や日常生活のサポートを行っています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

「褥瘡やスキンケアのリスクが高い患者さんの予防ケアの実践と教育活動を行っています」 

 皮膚・排出ケア認定看護師は創傷、ストーマ、失禁ケアの三領域を担当し、皮膚にトラブルが生じやすい方のスキンケア排泄に伴い生じる問題に対するケアを専門的に行っています。スキンケアは看護の基礎でもあり、院内で統一した方針で行えるよう運用を図ると共に、訪問看護や介護施設からの相談対応も行っています。

不妊症看護認定看護師

「個別のニーズに沿った相談・情報提供に対応可能な
体制を整えています」 

 将来、妊娠を希望される個人やカップルに対し、医師・看護師・エンブリオロジストなどチームで支援をしています。検査や治療内容などを判りやすくお伝えし、納得した治療が選択できるよう心がけています。また、性と生殖に関する相談窓口として丁寧にお話を伺います。妊娠後や不妊治療を終結された方なども、継続的に関わり、寄り添う看護を目指しています。

特定看護師(麻酔科)

「周術期におけるタイムリーな看護実践」 

 タイムリーな特定行為実践を通し、患者さんの利益になるよう努めています。術中麻酔科医不在であっても、特定行為として麻酔管理を行うことができるので迅速な対応が可能です。換気量の設定変更や脱水補正、Aライン確保など実践し、スムーズに手術が進行できるよう業務にあたっています。また術後の疼痛管理にも関わっており麻酔科医、薬剤師、看護師が疼痛管理チームとしてラウンドし、術後疼痛コントロールを行います。良好な経過がたどれるよう、手術後も特定看護師として関わる役割があると考えています。患者さんの苦痛をできるだけ早く軽減できるよう、迅速な行為実践を行ってまいります。