当院のがん治療について

About our cancer care

肺がん

外科部長 我喜屋亮

外科部長 我喜屋亮

  • 呼吸器外科専門医
  • 胸部外科認定医
  • 外科専門医
  • 消化器外科認定医
呼吸器内科部長 佐藤 陽子

呼吸器内科部長
佐藤陽子

  • 総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会専門医
  • 産業医

肺がんとは

肺がんとは

肺がんは正常な肺細胞の遺伝子の変異が蓄積して生じる異常な細胞の集まりです。 タバコなどの発がん物質により遺伝子の変異が誘発されます。遺伝子の変異誘発には個人差があり、タバコを吸ってもがんにならない人もいますが、タバコを吸わない人にも肺がんは認められます。その場合タバコ以外の発がん物質の関与が考えられます。原発性肺がんは組織型によって大きく小細胞がん、非小細胞がんに分けられ、非小細胞がんは更に扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんに分けられます。
扁平上皮がんは肺がんの約 40%を占め、男性に多く、喫煙との関係が深いとされております。中枢の気管支に発生することが多く、血痰や咳などの症状が現れることがあります。
腺がんは肺がんの約 40%を占め、男性に多く、比較的末梢の気管支に発生します。症状が現れにくい特徴があり、女性の肺がんの中では一番多い組織型です。リンパや血液の流れに乗って転移をきたすことも多いとされております。
大細胞がんは肺がんの約5%を占め、しばしば急速に増大することがあります。
小細胞がんは肺がんの中で最も悪性度が高い組織型で喫煙との関係が深く肺がんの約 10%を占めます。腫瘍の増殖も早く転移も多いことから手術適応となりにくい組織型です。
肺がんの症状としては、体重減少、倦怠感、食欲不振、発熱、咳、血痰、胸痛、呼吸困難などがあります。腫瘍により気道が閉塞すれば、無気肺、肺炎などを引き起こします。また、他の臓器に転移すれば多彩な症状をきたします。

肺がんの治療方針

肺がんの治療方針

まず胸部CT、痰細胞診、気管支鏡検査などで肺がんの組織学的検査を行います。肺がんの診断確定後は、PET/CT、脳MRI検査などで肺がんの進行具合を確認します。早期肺がん(I、II 期)では手術療法の適応があれば外科的手術を行います。進行肺がん(III、Ⅳ期)では呼吸器内科による抗がん剤治療、分子標的治療ないし放射線治療の併用などを行います。
肺がん手術は全身麻酔下に分離肺換気を行い患側の肺をしぼませることにより行います。20年程前までは皮膚切開で15cm程切開し、背側で肋骨を1本切離する後側方開胸を行っていましたが、現在では胸腔鏡を用いて肋骨と肋骨の間より器具を挿入し骨を折らずにモニターを見ながら手術を行います。肋骨を折らないこと、皮膚切開が小さいことにより術後の痛みが軽減できます。
一方、進行肺がんの場合でも、近年の分子標的治療薬とがん免疫療法の登場で治療の進歩が目覚ましく、これまで望めなかった長期の生存が可能となっています。適応となる薬剤選択には、これまでの肺がんの病理学的分類以外に、ドライバー遺伝子や、PD-L1抗体を測定することで、その方にあった適切な薬剤が選択されます。また、近年では本来人間に備わっている自身の免疫細胞でがん細胞を攻撃する免疫療法として、抗PD-1阻害薬(オプジーボ®)や、ペンブロリズマブ(キイトルーダ®)、PD-L1阻害薬(テセントリク®)等の治療が登場しています。また上記の分子標的治療薬、免疫療法などと組み合わせて抗がん剤を用いる事により、いずれかの治療が効かなくなっても、次の手段でさらに延命効果が望めるようになっています。

当院の特徴

これまで肺がんの治療方法としては、手術、放射線治療、抗がん剤治療が主なものでした。近年、分子標的治療薬とがん免疫療法の登場で、肺がん治療の最前線はとても進歩しています。当院では、上記のような最先端の治療を県内でもいち早く取り入れています。治療効果により、これまでどおりの日常生活を送りながら治療を続けている患者様をみることは本当に嬉しいものです。肺がんの治療は日々進歩しています、ぜひ多くの患者様がその恩恵に浴されんことを希望します。

肺がん治療に関するお問い合わせ

豊見城中央病院

月〜金:8:30〜17:30 / 土:8:30〜12:30

098-850-3811