部門紹介

Introduction of divisions

医療技術部|薬剤科

医療技術部|薬剤科
職員数 薬剤師:40名/事務員:2名
施設基準申請 薬剤管理指導料
病棟薬剤業務実施加算 2
無菌製剤処理料外来化学療法加算1
がん患者指導管理料ハ
薬学生実務実習受入施設
認定資格 日病薬病院薬学認定薬剤師:3名
日本医療薬学会認定薬剤師:1名
抗菌化学療法認定薬剤師:1名
感染制御認定薬剤師:2名
がん薬物療法認定薬剤師:1名
外来がん治療認定薬剤師:1名
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師:1名
腎臓病薬物療法認定薬剤師:2名
日本臨床救急医学会救急認定薬剤師:1名
日本DMAT隊員:1名
糖尿病療養指導士:2名
NST専門療法士:1名
認定実務実習指導薬剤:4名
小児アレルギーエデュケーター:2名
ICLSインストラクター:1名
BLSインストラクター:1名

2018年12月現在

2018年度業務実績(4月-11月)

院外処方箋発行率 95.3%
調剤件数
処方箋枚数(入院)
内服・外用:6,575枚(月平均)
注射:7,770枚(月平均)
薬剤管理指導件数 薬剤指導件数:1,681件(月平均)
退院指導件数:787件(月平均)
無菌製剤件数 抗がん剤無菌調剤件数:132件(月平均)
麻酔薬無菌調製件数:155件(月平均)
生物学的製剤無菌調製件数:115件(月平均)
TPN製剤調製件数:47件(月平均)
TDM解析件数 54件(月平均)
治験実施件数 9件

薬剤科では、医薬品の供給と調剤、薬学的患者ケアを実践するとともに、院内の全病棟に薬剤師を配置、各種チーム医療にも積極的に参加し、医薬品に関連する業務についてすべての面で支えています。
供給に関しては、購入計画・在庫管理・品質管理と院内の各部署への医薬品供給を通じて、診断や治療に必要な良質の薬を安定して確保する役割を担っています。
薬学的患者ケア(ファーマシューティカル・ケア)に関しては、入院された患者様の持参薬の確認と処方設計、副作用歴、アレルギー歴等を考慮し、肝・腎機能、薬物血中濃度解析をはじめとした治療モニタリングと処方提案を通じて、医師と協働し有効で安全な質の高い薬物療法を提供し、患者さんの健康とQOL(生活の質)の向上につながる臨床薬剤業務を行っています。

業務内容

調剤・製剤業務

調剤・製剤業務

入院患者様の内服薬調剤を主な業務とし、定期処方薬や臨時・退院処方薬の調剤を実施しています。薬剤科では患者様に安心してお薬を使用していただけるような様々な取り組みをしています。電子カルテと連動した調剤支援システムを用いて処方箋や薬袋の発行を自動化し、お薬の飲み合わせや重複処方のチェック等をしています。処方箋の内容に疑問点や不適切な点があれば、必ず医師に確認してから調剤を行います。

注射薬調剤・管理業務

注射薬調剤・管理業務

入院中の患者様と外来で化学療法をお受けになる患者様のための注射薬を個人毎にセットしています。
電子カルテに医師が注射薬の処方を入力すると、調剤支援システムにより、薬品毎に定められている使用法(投与量・相互作用・配合変化等)に従って、正しく処方されているかどうかのチェックが行われます。その後患者様ごとにセットした注射薬を各病棟へ払い出しを行います。注射薬は高額な薬剤も多く、また在庫の保管場所にも限りがあるため薬剤が欠品にならないよう在庫数を調整しながら適正在庫管理に努めています。

医薬品情報業務(DI業務)

医薬品を適正に使用するためには情報は欠かせないものです。すべての医薬品に関する情報を収集・管理・評価し、医師、看護師などの医療スタッフに提供しています。また、新規に採用となった医薬品について、オーダリングシステム上の医薬品マスターへの登録やメンテナンス管理も重要な業務となっています。現在、医薬品を薬剤科で評価していくためにこれまでの製薬企業からの情報のみでなく、治験のデータや臨床研究などから得られたエビデンスをまとめ、薬剤科主導で医薬品の評価を行っています。

化学療法業務

化学療法業務

複数の抗がん剤を組み合わせて行う化学療法は、院内の化学療法委員会で承認されたプロトコールに基づいて実施されます。がん薬物療法認定薬剤師を中心に院内レジメン管理システムによる患者毎の投与量および投与計画、配合変化、支持療法の確認と無菌調製に関わることで安全で有効な治療に寄与しています。服薬指導シートを使用し、外来・入院化学療法患者様への指導も行っています。

麻酔薬無菌調製

麻酔薬無菌調製

麻酔科、外科系診療科と連携し、プロトコールに基づき術中・術後に使用する硬膜外麻酔薬の持続注入ポンプへの混注、また術後疼痛管理に用いるPCAポンプへのオピオイド鎮痛薬混注を薬剤科にて無菌的に調製を行っています。

病棟薬剤業務

病棟薬剤業務

当院では、ICUを含むすべての病棟に専任の薬剤師を配置し、患者様一人一人の薬物治療に参画しています。入院時の患者さんの持参薬、アレルギーの有無・サプリメントの使用有無の確認を行います。持参薬を確認することにより、入院後のくすりの治療に役立てます。また、患者様の持参薬と同様のくすりが処方されるよう、適切な代替薬を提案しています。アレルギー・副作用歴の確認、持参薬の確認、相互作用のチェック、ハイリスク薬の情報提供、検査値のチェックを通して、患者様へ安全で質の高い薬物療法を提供していけるよう日々務めています。また、医薬品情報(DI)担当と連携して、他の医療スタッフへも、情報提供を行っています。
抗菌薬TDMに関して各病棟担当薬剤師がTDMを行っており、投与初期から投与終了まで継続して関わり、ベッドサイドで患者様の情報を集め状態を確認しながら医師と協議を行い投与方法の提案を行っています。

治験業務

当院は2003年より、臨床治験業務に取り組んでいます。臨床治験(以下、治験)とは、製薬会社で開発中の医薬品や医療機器を患者様や健康な人に協力してもらい、使用したデータを収集して有効性や安全性を確認する試験です。決められた実施計画書に従い、厳格な管理の元、患者様の協力を得てデータの収集を行います。薬剤師は円滑に治験が進むように、治験責任医師の支援、治験審査委員会の運営や治験薬の管理を行っています。

NST(Nutrition Support Team)

NST(Nutrition Support Team)

NST(栄養サポートチーム:Nutrition Support Team)は患者様に最良の栄養療法を提供するために、医師、看護師、薬剤師、栄養士など様々な職種が集まり活動しています。NSTでは毎週1回、専任のメンバーでカンファレンスを行い、その後院内の栄養療法が必要な患者様へ回診を行います。そこで、患者様の栄養状態を評価し、適切な栄養療法を提言・選択・実施します。薬剤師として、薬という視点から患者さんにアプローチすることはとても大切なことです。

ICT(Infection Control Team)

ICT(Infection Control Team)

ICT担当薬剤師が週1回行われるICTラウンドへ参加し、抗菌薬の使用状況の報告を行っています。また、薬物治療モニタリング業務(抗菌薬・抗真菌薬)も行っており、血中の薬物濃度から個々の患者様に最も適した投与設計を行い、投与期間中は投与終了まで関わることで抗菌薬の効果を十分に発揮し副作用の発現を予防し、安全で質の高い薬物療法へ寄与しています。また、2014年より抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)としての活動も行っており、薬剤師がそのチームの中心となり、多職種連携をとりながら、主治医へ助言と提案を行っています。

緩和ケアチーム

医師・看護師と共にチームを構成し、カンファレンスや病棟回診を行い、がんによる痛みやその他の症状で苦しんでいる患者様の症状緩和をサポートしています。チーム内で得た患者情報は各病棟担当薬剤師にフィードバックされ、常にチームと病棟担当薬剤師が情報共有を行っています。

入退院支援センター

予約入院となる患者様が安心して入院生活を送れるように、入院前から専任の看護師をはじめ、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多分野の専門職が関わり、患者様の診療を支援します。薬剤師は、手術を予定している患者様が持参した薬剤を確認し、医師、看護師に情報提供を行い、患者様へ薬剤の中止期間等の説明を行います。

腎移植外来

腎移植外来

当院では2~3件/月の腎移植が行われており、腎移植レシピエントを対象に週4回薬剤師が担当しています。介入時に問題点が見つかった場合、スムーズに担当医へ相談できるように診察前の薬剤師介入を心掛けています。移植後は免疫抑制剤の服用が必須であり、移植腎が機能している間は継続して飲み続ける必要があります。
免疫抑制剤は副作用や相互作用も多い薬剤であり、一定の血中濃度を保つ必要があるため、継続した副作用のモニタリング、併用薬との相互作用の確認が重要です。
また、合併症に対する薬剤(降圧薬、脂質異常症治療薬、高尿酸血症治療薬など)も併用している患者様が多いため、それらの管理及び指導、さらに様々な腎機能の患者様がいるため、腎機能に応じた投与量であるかも継続して確認を行っていきます。

リウマチ専門外来、生物学的製剤無菌調製

リウマチ専門外来、生物学的製剤無菌調製

当院ではリウマチ外来を開設しており、外来患者様を対象に生物学的製剤や抗リウマチ薬の導入時など、医師からの依頼を受けて病態に合わせて各薬剤の特徴や飲み忘れた場合の対処法など、薬剤指導を中心に薬物療法のサポートを行っています。また、製剤毎に投与方法の異なる生物学的製剤は院内レジメン管理システムによる患者毎の投与量および投与計画、支持療法の確認と無菌調製に関わることで安全で有効な治療に寄与しています。

そらまめ外来(腎代替療法選択サポート外来)

そらまめ外来(腎代替療法選択サポート外来)

そらまめ外来では担当薬剤師が保存期腎臓病患者様へ腎代替療法の選択サポートや腹膜透析液の管理、薬剤指導を行い、腎臓内科医師、看護師、心理士、栄養士と相互に連携しながらサポートを行っています。

PET

友愛会豊崎クリニックでPET検査のために合成している18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)の製造品質試験を行っています。

新入職員初期研修

新入職員初期研修

新入職スタッフが研修期間を通じて院内医療スタッフの一員としてチーム医療に貢献できる薬剤師となってもらえるようにサポートします。
新人薬剤師に対して、プリセプターの先輩薬剤師が1人ずつ担当し、患者様に効果的で安全に薬物療法を受けていただくために必要な、基本的業務内容や薬剤師として必要な技術・基礎知識・臨床での薬学的知識などの修得を目標とした研修プログラムを実施しています

実習生受け入れ実績

平成22年度から薬学部5年生による旧薬学教育モデル・コアカリキュラムに準じた実務実習が行ってきました。平成31年度からは改定された新コアカリキュラムで推進されているOutcome-Based Education (学習成果) を明確化し、学習成果基盤型教育での実務実習を行っていきます。
当院でも新コアカリキュラムに基づき2.5ヶ月間の実務実習を行います、調剤、注射、製剤、医薬品情報、TDM、病棟薬剤業務、多職種連携カンファレンス、チーム医療ラウンド、専門薬剤師業務などの実習を行い、薬剤師の資質として必須の「薬物療法における実践的能力」、「薬剤師に必要な心がまえ」、「患者・生活者本位の考え」、「コミュニケーション能力」などを身につけるための教育を行っていきます。

  • 平成22年度 3名
  • 平成24年度 1名
  • 平成25年度 2名
  • 平成26年度 7名
  • 平成28年度 5名
  • 平成29年度 2名
  • 平成30年度 6名

学会発表

学会発表
2018年度
  • 「非活性型4因子含有プロトロンビン複合体製剤(4F-PCC)の院内統一使用マニュアル作成の経験」
    第23回日本臨床救急医学会総会・学術集会
  • 「当院におけるラムシルマブ併用レジメンの施行状況調査」
    第2回沖縄県病院薬剤師会学術研究発表会
  • 「腎移植外来における薬剤師の介入」
    第12回日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会2018
  • 「CKD教育外来における薬剤師の役割~薬剤の適正使用を目指して~」
    第12回日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会2018
  • 「DOAC適正使用における当院の取り組み」
    第32回沖縄県薬剤師会学術大会
  • 「豊見城中央病院におけるAntimicrobial Stewardship Team活動の報告」
    第28回日本医療薬学会年会
  • 「豊見城中央病院外科病棟におけるTPN施行時の血糖管理の現状と課題」
    第28回日本医療薬学会年会
  • 「TPN施行時の適切な血糖管理を目的とした薬剤師向けプロトコールの構築」
    第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会
  • 「当院外科病棟におけるTPN(フルカリック®)処方の現状調査と今後の課題について」
    第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会
  • 「豊見城中央病院におけるClostiridium difficile感染症治療について」
    第34回日本環境感染学会総会・学術集会
  • 「Direct Oral AntiCoagulant(DOAC)適正使用における薬剤師の関わり」
    第83回日本循環器学会学術集会
2017年度
  • 「豊見城中央病院の救急医療における医師と薬剤師の関わり」
    第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会
  • 「アレルギー対応の啓蒙・実践におけるPAEの役割 学童保育現場での検討」
    第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
  • 「家族及び患児に対する指導介入が奏功したステロイド依存性重症難治喘息児の一例」
    第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
  • 「他職種協働によるシリンジポンプ必須薬剤の適正使用の取り組み~注射ハイリスク薬に関するシステムの構築」
    第27回日本医療薬学会
  • 「豊見城中央病院における腎移植自己管理手帳作成の取り組みと薬薬連携の実際と課題」
    第27回日本医療薬学会
  • 「腎移植後エベロリムス導入患者の使用成績についての検討」
    第51回日本臨床腎移植学会
  • 「胃癌術後補助化学療法におけるS-1療法完遂率と栄養状態に関する調査」
    第1回沖縄県病院薬剤師会学術研究発表会
  • 「腎薬物療法認定薬剤師 移植」
    第67回日本医療薬学会公開シンポジウム
  • 「腎薬物療法認定薬剤師 CKD」
    第67回日本医療薬学会公開シンポジウム
  • 「当院におけるラムシルマブ注の使用状況の検討」
    日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018
  • 「病院薬剤師からのsummary ~お薬手帳から一歩先へ~
    第31回沖縄県薬剤師会学術大会
  • 「病棟薬剤業務におけるバンコマイシン注のTDM初期投与設計導入後の調査」
    第31回沖縄県薬剤師会学術大会
  • 「最適なCKD-MBD管理を目指して~内服薬管理と食生活に着目して~」
    第23回日本腹膜透析医学会学術集会
  • 「入院全がん患者のスクリーニングから見える除痛率と嘔気などの症状の有症率の割合の変化」
    第22回日本緩和医療学会学術大会